21世紀のサイノツノブログ

サイノツノによる提言

「とにかく結婚したい」について考える

先日、知りあいと喋った時、結婚や恋愛について話題が及んだ。その時に「とにかく結婚したい」とのコメントがあった。わたし自身は、「とにかく結婚したい」とは思わないのだが、口癖のように言っている女性は結構多いのではないかと思う。今日は「とにかく結婚したい」について考えてみたいと思う。

 

なぜ同棲ではなく結婚なのか?

以下は、先日の会話の一部である。

私「なぜ結婚したいの?」

知人「帰宅したときに誰かが家に居てほしい」

私「では、同棲でいいのでは?」

知人「同棲だと相手が優柔不断で、結婚しなさそう。それに、すぐ別れてしまうかもしれない。」

私「結婚しても別れるのでは?」

知人「結婚してだめなら諦めがつきやすい」

 

うーむ…。

同棲と結婚の差は、単純に法的な問題であり、「帰ってきたときに誰かがいる」状態は同じだ。また、別れるとこまで想定しているのであれば、結婚してから別れるよりも、同棲の方が手続き上簡単なはずで、低リスクのように思われる。

このように考えると「結婚」自体が目的化しているように感じられる。

 

結婚への信仰

結婚自体が目的化するほどの憧れは、信仰に近いのではないか。

例えば、以下も先日の会話の一部だが、

「アラサー・未婚(彼氏なし)」の人が幸せそうだと、「すごいよね(結婚していないのに)」

「アラサー・既婚」の人が不幸そうだと、「おかしいよね(結婚しているのに)」

などのコメントがあった。

「結婚=幸せ」という図式。しかし、「結婚」と「幸せ」のあいだに相関関係はあったとしても、因果関係はないはずだ。ゆえに信仰であると私は思ったのである。そしてその信仰の裏には、結婚しか幸せになる手段はない、という思い込みがあるのではないか。つまり、自分の力では幸せになれないと思っている。「将来安泰の人と結婚したい」というコメントもあり、そこからも、幸せとは他人に与えられるものであるとの思い込みが読み取れる。

 

結婚しなくても幸せ、という当たり前の事実

では、前述の「アラサー・未婚(彼氏なし)」の人が幸せそうなのはなぜだろうか。

それは、結婚以外の幸せを見出しているからだろう。心から打ちこめる仕事や趣味があるのかもしれないし、たくさんの友人がいるのかもしれないし、パートナーがいるのかもしれない。

結婚しなくても幸せな人はいる。また、逆に不幸な結婚だってよく聞く話だ。人生には、結婚以外にも幸せを感じる領域が多々ある、というのは冷静に考えれば当たり前の事実である。

 

前時代的思考をのりこえよう

女性の社会進出以前は、結婚が女性の就職であったから、たしかに結婚=幸せだった時代もあったのだろう。しかし、この21世紀、賃金格差はあるにせよ、働く女性は普通であり、自分の力で生計をたてることができる。幸せになるための選択肢が増えたのである。

状況は改善されつつある一方で、結婚に対する思考が前時代的なままであると感じる。もっとも、このような思考は本人のせいというよりは、親も含めた社会からの女の子の幸せ=結婚という「常識」の押し付けによるところが大きいのかもしれない。また、社会に女性として生まれると、知らず知らずのうちに、自身を低く見積もられたり見積もったりすることがある。それを本人が受け入れた結果、「結婚して誰かに幸せにしてほしい(だって私は自分の力で幸せになれないから)」という思い込みに繋がるのではないか、と私は思う。しかし、仮にそうであるならば、思い込みは自分で変えればいい。自己評価をあげよう(家族内の権力関係--自己評価を上げよう - 21世紀のサイノツノブログ)。

また、もし親に結婚のことを言われても気にする必要はない。なぜなら、親というのは、子供に幸せになってほしいだけだからだ。ただし、2017年現在は、親の時代とは違い、女の子が幸せになる方法は結婚だけではなくなった、ということである。単純に言えば、親とは「時代が違う」のである。もし親を安心させたければ、自分が幸せだということを説明してあげればいいのだと思う。

 

結婚とは、子育てに便利な制度である

では、私が考える結婚の目的とはなにか。

既に書いたが、相手と一緒にいたいだけならば、同棲で充分なのではないか。そもそも、結婚したいから一緒にいるのではなく、相手と一緒にいたいから一緒にいるはずだ。一緒にいたい相手がまず先にいた上で、子供が欲しい場合に結婚し、便利な制度を使えば良いのだと思う。現在の日本では、子供を育てるなら、法的に夫婦であれば何かと有利だからだ。

結婚せずとも子どもを持ちやすい制度をつくる(異性間や1対1のペアに限らないユニバーサルな感じのがあるといいかもしれない)ことはまた別の話だが、ひとまず、子供のために結婚という制度を上手く使うのはアリなのではないかと思う。

 

一旦立ち止まって考えよう

結婚するな、と言いたいわけではない。女性が「とにかく結婚したい」と言う時、自分を過小評価していたり、思い込みが強すぎたりするので、一旦立ち止まって考えて欲しいだけである。そして、その思い込みはどこからきたのかを考えてほしい。そうすれば、たとえ結婚してもしなくても納得がいくはずである。

多くの女性が心から望む選択ができることを願っている。