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21世紀のサイノツノブログ

サイノツノによる提言

強い意志が幸福への道 『幸せのちから』

映画

エネルギーを感じたくて、ウィル・スミス主演の『幸せのちから』をみた。

 

メジャーな映画なのでだいたいの話は知られている気がするが、一応わたしなりにあらすじを説明する。

 

本作は、実在の人物クリス・ガードナーの経験をもとにつくられている。役名もまったくそのままクリス・ガードナーで、ウィルが演じるのもこの役である。

 

クリスは、骨密度を測る機械のセールスマン。5歳の息子をチャイナタウンにある保育所へ送り届けてから、機械を病院にセールスに行く日々を送っていた。妻は工場に勤務しているが、クリスの機械が売れないために長時間労働をしている。家賃や税金も滞納し、夫婦仲は最悪だ。

 

そんな中、クリスは証券会社社員の幸せそうな様子をみて、証券会社のインターンに挑戦する決意をする。妻は本気にせず、それより機械を売ってほしいと伝える。しかしクリスは願書を直接人材課長に手渡したり、課長のタクシーに相乗りしてルービックキューブの腕前を見せたりして、面接のチャンスにこぎつける。しかし、妻は嫌気がさし、息子をつれて出て行ってしまう。

なんとしても息子と一緒にいたかったクリスは、保育所に先回りして、息子を自宅に連れて帰る。ところが、大家が家に来て一週間で引っ越すように迫られる。インターンの面接の前日、大家に頼まれた部屋の塗装をしているところを、以前の駐禁のために警察に捕まり、そのまま留置される。仕方ないので、インターンの面接にはペンキのついた作業着のままでむく。しかし、誠実な態度とユーモアで採用されることとなった。

 

インターンは6か月無給なのだが、妻との会話、息子の眠る様子を見て、改めてチャレンジすることを決意する。

新しいアパートに引っ越したクリスは、平日は水を飲んだり電話を置く間も惜しんで働き、休日は息子と一緒に残っている機械を売りに行く生活を送っていた。電話リスト上位の年金基金の会長に気に入られ、フットボールの試合を共に観戦し、クリスは多くの富裕層の名刺を手にする。手持ちの機械も全て売れ、順調と思われたその時、滞納していた税金が口座から強制的に徴収されてしまう。彼の全財産は21ドル。新しいアパートも追い出されてしまう。

追い出されたその日は駅のホームで息子と夜を明かし、クリスは涙する。翌日からはインターンが終わると5時の教会の宿泊所の列に並ぶ日々となった。宿泊所の暗い部屋の中で、クリスは日の光で勉強するのだった。

 

さまざまな局面(上記以外にも、機械をとられとりかえす×2回、車に轢かれてクツをなくす、無銭タクシー乗車をして運転手に追いかけらるなど)を乗り越えたクリスは、仕事が認められて見事に正式に採用されることとなる。

 

あらすじは以上である。以下では私の感想や考えたことを述べよう。

 

まず、クリスがとにかくパワフルだ。

そのパワーの源は、息子を守りたい、幸せにしたいという思いである。とにかく走り、そしてお金がなくてもその時できることを全力でする。クリスが息子にむかって、「誰にも「無理だ」って言わせるな。」というシーンがあるのだが、きっとクリスは自分に対してもこう言っていたのだと思う。チャンスを掴むための行動が無銭乗車をしたり、機械をとられたりすることにつながってしまうのだが、後先考えないくらい必死でチャンスにかけている。「何がなんでもやってやる!」という強い決意が彼を動かしている。本気になれば、どんな状況であってもあきらめずに立ち向かっていけるのだ。

余談だが、ウィルはクリスの必死さをだすために、走り方を工夫したと、特典映像で言っていた。それまでかっこいい走り方に自信があったけれど、なりふりかまわない人間にはそのような体の動かし方があると思って、ウィルの父親の走り方を参考にしたそうだ。実際、とても必死さが感じられてさすがのウィル・スミスである。

 

また、ジョークが光っている作品だと思った。

クリスが面接で採用される要因の一つに、ジョークがある。面接官「面接にシャツも着ないで現れた男を私が採用したらどう思う?」クリス「よほどいいパンツだった。」一同爆笑である。

息子のクリストファーのジョークも面白い。「おぼれている人を船が助けようとした。しかし彼は神が救ってくださると言ってやりすごしてしまう。また船が通りかかるが、また神が救ってくださると言ってやり過ごす。彼は溺れて死に、天国へ行く。彼は神に、なぜ救ってくださらなかったのですかという。神は、船を二度も遣わしたぞ、バカ。」

 

アメリカンドリームの映画だと、ウィルや監督、制作陣が言っていた。本当にその通りの映画なのだが、どの国の人間であっても、「本気の強いモチベーションがあれば夢を実現することはできる!」という勇気を与えられる映画である。全力で人生を生きる力が湧いてくる。

 

 ウィルスミスの息子も演技が上手かった。もう17歳になっているようだ。