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21世紀のサイノツノブログ

サイノツノによる提言

Webster's Pocket Dictionaryを使って英語と知識を深める

英語学習と情報収集をかねてTIMEを購読しはじめたのだが、先日特典としてWebster's Pocket Dictionaryシリーズが届いた。全部で8冊ある。


そこで、せっかくなので辞書たちを活用するために、興味深い項目をこのブログで紹介し、それに関する話をとりあげていこうと思う。英語の勉強にもなるし、知識も広がるから一石二鳥である。いずれTIMEの記事についても紹介していくつもりである。



早速だが、今日とりあげるのは「Quotations Dictionary」の「Learning」中の一文である。


The great aim of education is not knowledge but action. --Herbert Spencer


スペンサーは「社会進化論(social Darwinism)(evolutionary theory of society)」を唱えたことで有名な人物である。

社会進化論とは、社会変動を生物の進化になぞらえて理解しようとする理論である。つまり、彼は社会を「有機体」ととらえ、分化と統合(differentiation and integration)の同時進行というかたちで、分業による機能の分化と政治機能と管理機能の集中を生物の進化と同様にとらえた。

社会進化論は、ナチズムが生存競争と適者生存(survival of the fittest)という側面を強調したことによって衰退するまで、社会学において流行の考え方であった。その後、パーソンズが社会システムへの適応能力(adaptive capacity)というかたちでこれをとらえ、現代において再び生命力をもったパラダイムとなった。

スペンサーは社会学の基礎を築いた人物の一人なのである。



スペンサーの基本情報をおさえたところで、Quotationに話をもどそう。

わざわざ訳すまでもないが、「教育の最高目的は知識でなく、行動である」といった意味の文である。
上のように訳すと、「知識よりもとにかく行動せよ」というように極端にとらえることもできるが、そういうことではないだろう。


この言葉がどこからの引用なのかつきとめられなかったので、文脈から意味を類推できないのだが、スペンサー自身は鉄道技師をしたりThe Economistの編集をしたりもしていたようだから、きっと試行錯誤しながら彼の理論をつくっていったのだと思う。

そのようにとらえてこの言葉を解釈すると、「知識を得ることは大前提であるが、知識があっても行動がともなわなければ教育の意味がない。学ぶということは知識と行動を車の両輪のように操るということだ。」ということが言いたかったのではないだろうか。


The New International Webster's Reference Library

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