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21世紀のサイノツノブログ

サイノツノによる提言

参議院選挙を前に、女性議員について考える 『日本の女性議員』(朝日選書)

参議院選挙が公示されたので、今日は『日本の女性議員 どうすれば増えるのか (朝日選書)』(三浦まり・編著)を紹介する。本書は、女性議員へのインタビュー、アンケートなどを用いて、女性議員をめぐる状況を分析している。今回は参議院選挙に絡めて紹介す…

「女は得だ」は本当か?--レディースデイ、女性専用車両、アファーマティブ・アクション

「女は得だ」と言う人がいる。 そうかもしれない。というのも、今の日本は相対的に女性が不利なシステムで動いているけれども、その一方で、女性は不利なシステムを逆手にとった「戦略」をとることができるからだ(『女性学・男性学 改訂版 -- ジェンダー論…

自由にかっこよく生きる 『村に火をつけ、白痴になれ--伊藤野枝伝』

『村に火をつけ,白痴になれ――伊藤野枝伝』(栗原康、岩波書店)を読んだ。 今話題のアナーキズム研究者、栗原康氏の著作。本書は、「伊藤野枝ファン」の目線で書かれた伝記である。ゆえに、固めの歴史書好きな人には向かないかもしれない。でも、野枝への愛…

童貞マイナスイメージはいかにして作られたか 『日本の童貞』(文春新書)

『日本の童貞 (文春新書)』(渋谷知美・著)を読んだ。 本書は、「すべての現象は言語によって構築されている」とする構築主義の立場から、童貞にまつわる言説を調査・分析し、「童貞が問題になる社会」の姿を明らかにしている。現在の「童貞」は、自虐的に…

現政権の背景にあるもの 『日本会議の研究』(菅野完、扶桑社新書)

夏の参議院選挙が間近に迫っている。今日は、参議院選挙前に読んでおくべきおすすめの一冊を紹介したい。それが、『日本会議の研究 (扶桑社新書)』(菅野完・著)である。 安倍内閣の閣僚に日本会議の関係者が多い、という話は最近よく聞く。しかし、日本会…

家族内の権力関係--自己評価を上げよう

中学生の時、地方議員をしている父親の見栄のために、進学校の受験を強制させられた友人がいた。この前別の友人と話しているときに、父親の仕事を継ぐために働く場所が限定されたことを知った。彼女は働いてみたい場所があったのだが、それは叶わなかった。…

自由な選択と本ーー専業主婦という選択について

女子大生の専業主婦志向が高まっているらしい。 その理由というのが、母親世代をみて疲れたからだとか。その気持ちは分からないでもない。私の母親だけを見ても、主婦業を担いながら仕事もこなして、疲弊している。 でも、疲弊した姿を見たという理由だけで…

秋元氏の社会的責任--『アインシュタインよりディアナ・アグロン』を聴いて

HKT48の新曲の歌詞が批判を浴びている。 宣伝になってしまうかもしれないが、まずは歌詞を見てほしい。 アインシュタインよりディアナ・アグロン - なこみく&めるみお(HKT48) - 歌詞 : 歌ネット どう感じただろうか。 歌詞自体は、「女の子は可愛くなきゃね…

フェミニストが嫌われる理由ーーそれでも、私はフェミニストである。

どうやら、日本ではフェミニスト、フェミニズムは未だ嫌われているようだ。当の女性たちからすら、敬遠されているように思う。 しかし、世界をみていると、エマ・ワトソンが国連の女性機関の活動を優先するために俳優業を休業したり、ジェニファー・ローレン…

脱・お金信仰

今日は資本主義について考えたいと思う。 そもそも資本主義とは「資本家は資本を提供し、労働者は労働力を提供するシステム」である。資本主義にもいろいろあるが、全部このバリエーションである。 では、いまの資本主義はどうだろう。いまの資本主義は、お…

田舎出身、高学歴女性の行先--田舎で教師か看護師か、東京で就職か。

わたしの女友達(大卒または専門卒)の就職先を分類すると、大きく二つに分かれる。地元で教職か看護師、または、東京で会社に就職である。 地元(関東のとある田舎)に残っている女友達は教職か看護師しかいないのに、東京に出た友達の就職先はそれぞれ違う…

恋愛とは何か 『白い薔薇の淵まで』(集英社文庫)

今日は、中山可穂著『白い薔薇の淵まで』という小説を紹介したい。本作品は、第14回山本周五郎賞を受賞している。 私は毎日2~3冊ほど本を読む。情報収集を目的として読書をするので、「読書を目的とする読書」はあまりしない。ゆえに、小説はほぼ読まな…

「会社の飲み会」について考えるーー飲み会の問題点

horn-of-rhinoceros.hatenadiary.jp 上の記事で書いたように、日本の会社は「メンバーシップ型」で運営されている。 このことによって、およそビジネスに似つかわしくない、独特な会社文化が作られてきた。その最たるおかしな文化が「会社の飲み会」だと私は…

労働を多次元で変革しよう 『働く女子の運命』(文春新書)

いつもこのブログを見ている方々はお分かりだろうが、私は「女性を応援したい、もっと能力を発揮してほしい」と常々思っている。(そしてそれは私の中の大きなテーマの一つでもある。) なぜなら、憲法の下では男女は平等と定められているのに、実際はそうじゃ…

国民皆保険のすばらしさ 『沈みゆく大国アメリカ <逃げ切れ!日本の医療>』

ついに国会でTPP関連法案が承認にかけられる。 いま、TPPが発効したあとの日本がはどうなるのかを知る必要があると思う。 アメリカはTPP加盟後の日本の姿なので、アメリカの状況を見てこれからに備えよう。 堤未果は本物のジャーナリストだ。 数々の取材を行…

可能性は無限大! 『家族を超える社会学 新たな生の基盤を求めて』(新曜社)

『家族を超える社会学 新たな生の基盤を求めて』を読んだ。 書評に入る前に、本を読んでいて感じたことを少し。 私は、本書を3年ほど前に必要にかられて一度読んだ。今回改めて読んでみたら、自分の見方の変化に気付いた。大量の読書を重ねることによって、…

政治を動かすものは何か 『独裁者のためのハンドブック』(亜紀書房)

『独裁者のためのハンドブック』を読んだ。 ポップな表紙とキャッチーなタイトルとは裏腹に、その中身は真面目な政治学の本である(とは言ってもだいぶ読みやすくかかれている)。本書は「権力支持基盤理論(Selectorate Theory)」を一般向けに解説したもの…